尿管結石の症状と原因

腎臓から尿道までの尿路に結石が生じる疾患です。ほとんどは腎臓で形成され、診断時の結石の場所で腎臓結石、尿管結石、膀胱結石あるいは尿道結石などと診断名がつきます。

結石の成分は、シュウ酸カルシウム、リン酸カルシウム、尿酸、シスチン、リン酸マグネシウムアンモニウムなどがあり、成分によって結石を生じる原因やできやすい場所が異なります。

尿管に下降した結石により尿管が閉塞すると、背中から腰、下腹部にかけての疝痛発作(突然に生じる激しい痛み)、血尿を生じます。夜間から早朝にかけて起きることが多く、3~4時間程度持続します。

対策

鎮痛薬の座薬や内服、注射などで痛みに対する治療を行います。その後、小さな結石の場合は自然排石が期待できるため、排石促進剤の内服や多めの水分摂取を行い、結石の下降を促します。尿酸結石やシスチン結石の場合は薬物で溶解する可能性があります。

結石が大きい場合や、同じ場所に長期間留まっている場合は、体外衝撃波治療や内視鏡手術を行います。